ベトナムは友好国だけど社会主義国
日本人にとってベトナムのイメージは決して悪くはないと思います。両国間においてODAの援助額は日本がトップで、ハノイのノイバイ空港第二ターミナルやホーチミンの地下鉄工事などに象徴されるように国家規模のインフラ整備において、日越(越はベトナム)関係はより強固になっているようです。また、最近は民間企業においても工場を中国からベトナムにシフトしていますね。ベトナム人は技術に対する習得能力が高く、労働者としてとても優秀なんだそうです。
日本からの直行便も多く、とても親しみやすい国ですが、社会主義国ですので入国についても独特なルールがあります。また、国の政策によって入出国のルールが頻繁に変わることでも有名です。
ベトナム入国後に市内までの移動も細心の注意を払った方がいいため、慣れないうちはパッケージツアーが安心です。
個人旅行をする場合に気をつけておいた方がいいと思うことを、以下にまとめてみましたので、参考になれば嬉しいです。
◼️観光目的のビザ無し入国について
ベトナムは原則として入国時にビザが必要ですが、日本を含む特別な7カ国の国民のみが、一定の条件を満たすことを条件にビザなし入国ができます。
<ベトナム大使館公式サイト>
ベトナムビザ取得案内 | Embassy of the Socialist Republic of Vietnam in Japan
<抜粋>
ビザ免除国の国民によるベトナム入国は、(日本、韓国、スウェーデン、ノルウェイ、デンマーク、フィンランド、およびロシア等のパスポート保持者)下記四条件を満たす場合、最大15日間の滞在が許可される。
(i)
出国日におけるパスポート有効期限が6か月以上ある。
(ii)
前回のベトナム出国日から30日以上の期間が経過している。(旅券でのベトナム出国税関審査官の最新出国印に基づく)。
(iii)
往復航空券又は、第三国への航空券が必要です。
(iv)
ベトナム入国禁止対象者リストに属しない。
以上の4点を満たした場合、特例としてビザ無しでの入国が認められることとなっています。注意すべきポイントは一般的に言われる「30日ルール」。1回訪問したら30日間はビザ無しの再入国はできません。どうしても入国したかったらビザを取ってねという制度です。これは以前はなかったルールですが、ビザラン(ビザ無しで頻繁に出入りし、長期滞在をすること)対策と言われており、これはやむを得ないことだと思います。
(このような長期滞在者は概ね消費金額も少なく、ベトナムから歓迎されない客になります)
この中でも特に重要なのは、ベトナムからの出国チケットを持っていること。
入国審査かのさじ加減ではありますが、出国するチケットが証明できないと最悪日本へ強制送還される可能性もあります。ベトナム行きの片道チケットだけで入国審査に向かわないよう注意してください。
このほかに、実際には書面に記載されていない理由でビザ無し入国を拒否されることがあります。ベトナムでは4時間以下の短時間の入国は拒否される可能性があるということはよく言われます。しかし、私は17時間のトランジット時間があったにもかかわらず、一旦入国拒否された経験があります。
2017年10月にベトナム航空のバンコク行きチケットが往復で11,000円(諸税除く)という格安のチケットが手に入れることができました。当然ベトナム経由になります。
往路ハノイのノイバイ空港において17時間のトランジット時間があるにもかかわらず、入国を拒否され、制限エリア内で待機するように言われました。何故かと尋ねても滞在時間が短いとだけ言って、明確な理由を示しませんでした。ラチがあかないので、空港内トランジットホテル「VATCスリープポッドターミナル2」(非制限エリアのため一旦入国が必要)の予約確認書を見せて強く抗議したところ、渋々入国を認めましたが、これは明らかに入国審査官個人の気まぐれだと思います。というのも、その審査官のレーンだけが極端に処理が遅く、且つ入国拒否された人の数も異常に多かったのです。
「自分の列だけ異常に時間がかかる」とか「入国拒否されて戻ってくる人が何人もいる」と感じたら直ちに他の列に並び直すことをオススメします。1人あたりの処理時間が長い入国審査官は、旅行者にとって何のメリットもありません。とはいえ、彼らには絶大な権限がありますから、いたずらに反抗するのではなく、「触らぬ神に祟りなし」の気持ちが大事だと思います(笑)。
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