ここ最近注目度が高いシンガポール。マリーナベイ・サンズは相変わらずの人気ですね。日本でも「シンガポール式チキンライス」が密かなブームのようです。
以前は世界三大がっかりと揶揄されていたこともあったマーライオンも、巨大なものやインスタ映えするものなど各地に増殖し、今やシンガポール国内に7頭もいて、大いに盛り上がっているようです。たしかに37mのマーライオンは迫力がありますね。でも個人的にはマーライオンは口から水を吹き出していてほしいと思います(笑)。
◼️シンガポール行きのノンストップ直行便
さて、今回はシンガポール行きの航空券についてお話ししようと思います。
日本からシンガポール行きのノンストップ直行便を運航している航空会社は以下の通りです。
(今回はスクート成田便、ジェットスター関西便などの途中経由を含む直行便があるため、あえて「ノンストップ」としています。直行便とは途中経由地があっても便名が同じ場合は直行便になるためです。)
<東京地区>
・JAL
・ANA
<関西地区>
・ANA
・スクート(往路のみ)
<名古屋地区>
改めて調べて見ると、日本からシンガポールへの直行便を就航している航空会社は少ないという印象を持ちましたがいかがでしょうか?
この中でデルタ航空は「以遠権」を使った便ですので、現地シンガポールでの使い勝手はあまり良くありません。
実際に私もこの便を利用したことがあるのですが、以下の理由により積極的にはおすすめしません。
・深夜に現地到着し早朝に出発するため、公共交通が動いておらず、ホテルまでは基本的にタクシーか送迎を使う。
・到着時出発時とも深夜早朝帯なので、世界一の空港と名高いチャンギ空港でのショッピングや食事が楽しめない。
・深夜早朝時間帯の航空券なのに、料金が特別安いわけではない。
・高価なシンガポールのホテル滞在費も2泊分フルに使えないのでもったいない。
但し、日本国内での移動に時間がかかる方は消極的選択はありかと思いますが。
尚、スカイチーム上級会員としての利用ですが、指定されるラウンジが提携ラウンジのため有り難味が薄いことや、通常はそれほど混雑していないので優先搭乗の旨味も少なく、おすすめ度は低いです。
それにしても日本〜シンガポール路線はシンガポール航空(スクート含む)の圧勝ですね。ANAは名古屋からのノンストップ便を飛ばしていませんし、JALに至っては名古屋はだけでなく、関空さえも白旗をあげている状態です。
シンガポール航空は素晴らしい航空会社ではありますが、かといって私はJALやANAが劣っているとは思えないインですが。
2019年現在SKY TRAX社の格付けで3社とも最高位の5スターランクですし、「空飛ぶレストラン」を標榜するシンガポール航空とはいえ、エコノミークラスの食事については一時ほどのアドバンテージはなくなったと思いますし、接客は言葉の問題も含めて日系はとてもいいと思うのですが、どうしてなんでしょうか。
この辺り、リピーターの皆さんにご意見を伺いところです(汗)。
◼️LCCノンストップ便
何とLCCのノンストップ便は2019年6月現在スクート1社のみで、しかも関空発のみとなります。それ以外のLCCはノンストップではない直行便か、経由便となります。
関空発のジェットスターはマニラ経由の直行便、スクートの成田発便は台北経由の経由便です。
日本国内ではあまり聞くことがありませんが、海外ではノンストップ便(nonstop)と経由を伴う直行便(direct)は明確に区別されます。途中で経由地に立ち寄っても、便名が同じ場合はdirect(直行便)という表現をしますので注意が必要です。
ということで早速料金を調べてみました。但し、日本〜シンガポール線はビジネス路線ということもあり、各社ライバル会社を睨んだ細かい料金設定をしているようですので、あくまでも一例と考え、ご自身のスケジュールに合わせて比較検討してくださいね。
申込日:2019年6月21日
出発日:2019年9月10日(火)
帰国日:2019年9月13日(金)
ベンチマーク:ANA HND〜SIN NH841便&NH842便
申込先:スカイスキャナー経由、各航空会社への申し込み。
※旅行会社に申込ではなく航空会社に申込んだ理由は、今回JALの運賃が意外と安いなと思い検索を進めていったところ、国内発券と海外発券の料金差なのか、安価なチケットは全て海外の旅行会社で、かつ日本語対応不可の会社ばかりでした。またそれらの外国の会社のユーザー評価があまり良くありませんでした。一方、国内の主だった旅行会社はJALの直販料金とほぼ同じだったためです。
今回はベンチマークとして東京在住の方のベストフライトと思われるANAのNH841&NH842を使い、他の航空会社はなるべくこのフライトスケジュールに近いものを選んでみました。
ANAは航空券代が49,000円、総額で65,730円ですね。重要なビジネス用路線であり、その中でも時間帯の良い便でもあるので、妥当な料金のように感じます。
但し、ここに来て座席指定に関して改悪情報が発表されましたので注意してください。
2019年5月29日購入、8月19日搭乗分から一部の座席指定において有料化されました。
<ANA公式サイト>
国際線エコノミークラス 事前座席指定の一部有料化について|プレスリリース|ANAグループ企業情報
◼️シンガポール航空
次にシンガポール航空を申込んでみます。
上記のANAに近い、往路11時台の時間帯はが成田空港発になるので、若干時間をずらしていますが羽田発にしました。
総額が85,130円となり、ANAより2万円ほど高くなりました。しかし、出発空港を成田にしたり、羽田発なら深夜便に変更すると総額で60,000円ちょっとになり、ANAより安い料金になります。成田発のSQ637便は現在夏ダイヤでA380を運航中ですので、A380が好きな方は成田発もいいですね。(2019年10月26日までの夏ダイヤ限定)
シンガポール航空は古くから足元が広い非常口席(エグジットロー席)について指定料金を設定してましたし、最近では予約クラスごとに細かい座席指定料金を取っています。この辺りLCC並みですが、格安の予約クラスでは座席指定料金がかかるので、特にひとり旅の方は注意が必要です。(7時間以上も一人で真ん中の座席にいるのはきついですよ。)
また、最近シンガポール航空は激安のアジア方面プロモーションを行っていルことが多いですが、座席指定をすると全然安くなかったりしますので、航空券代ではなく、総額で比較することをおすすめします。マイレージ制度でもわかるように、シンガポール航空は良く言えば「支払う対価に忠実なサービス」、悪く言えば「サービス内容はお金次第」の航空会社ということになります。
<シンガポール航空公式 事前座席指定について>
https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/flying-withus/fare-types/seat-selection/
帰国便ですが、夕方着の便が成田しかなかったので、往路羽田発、復路成田着の見積りです。
航空券代60,500円、総額で77,630円となりました。たまたまかもしれませんが、成田空港着で77,630円は少し高いように感じました。
但し、JALのエコノミークラスには他社と大きな差別化できるものがあるんです。それが「JAL SKY WIDER」と言われる世界最高水準のエコノミーシートです。シンガポール線にはこのシートが使われており、シートピッチは最低84cm以上、シート幅は47cm以上が確約されています。
シートピッチはANAが79cm、シンガポール航空が81cmとなっていますので、圧倒的な差になります。人によると思いますが、私の場合80cm前後のシートピッチでは足がまっすぐ伸ばすことができませんが、85cmくらいになると一時的に足をまっすぐに伸ばせる(足のストレッチすることができる)ほどの差があります。
シンガポールまでの飛行時間を考えると大きなアドバンテージであることは間違いありませんね。
最近はどの航空会社も予約人数によってリアルタイムに料金が変わりますので、あくまでも参考としてくださいね。
◼️スクート
スクートは東京地区は成田発の台北経由便しかありません。直行便は関空発のみになります。
条件をレガシーキャリアに近づけるため、預け入れ荷物追加、食事ありとした結果、台北経由便で運賃が45,180円、総額で57,171円でした。(これでも飲み物は別料金)
台北で市街を楽しむのも時間的に厳しいので、私的にはこの選択はないかな。
参考までに関空発のスクート便も調べてみましたが、上記3社と時間帯が大幅に異なり、往路復路とも深夜便になるためここには詳細を書きませんが、総額で56,000円程度でした。
う〜ん、これも私的にはないかなあ。この時間帯でいいということであれば、シンガポール航空もかなりお安くなっています。しかもこちらは往路復路共直行便ですから。
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