シンガポールにはガイドブックに意図的に掲載されていないエリアがあります。
それがゲイランと呼ばれる地区で、MRTのアルジュニード駅(Aljunied MRT Station=EW9)から徒歩で7〜8分程度のところにある場所です。
隣駅のカラン駅(Kallang MRT Station=EW10)からも10分ちょっとで行けます。
また、ホーカーセンターを目的にするならパヤレバー駅(Paya Leber MRT Station=EW8/CC9)も便利です。
深夜の時間帯にチャンギ国際空港に到着した場合はエアポートタクシーを使うことになりますが、空港から20分程度(深夜のタクシーはかなり飛ばします)、深夜割増料金50%(0時〜6時の間)と空港サーチャージを入れても1,000円台で行けると思います。
ゲイラン地区については「私はおっちょこちょいだ」「私はお調子者だ」などの自覚症状をお持ちの方にはオススメできませんが、しっかりとした行動をとればお金もあまりかからず、かつとても面白い街ですのでご紹介したいと思います。
この地区についての情報は、地球の歩き方にさえ詳しいことはほとんど書かれていないので、シンガポール政府観光局あたりから協力要請みたいなものがあるのかなと勝手に思ったりもします。
◼️ゲイラン地区について
ゲイラン地区が観光客向けガイドブック掲載されずタブー視されている理由は、シンガポール唯一の公娼が認められている地区だからです。治安の良いシンガポールにおいて、リトルインディア地区と並んで比較的治安が良くないと言われています。とは言っても厳格な法律の国シンガポールですので、深夜に女性が一人歩きなどのリスクが高いことをしない限り、私の個人的な感覚ですが特段危ない訳ではないように思います。
警官も時々巡回していたりするのですが、他のエリアに比べて細かいことはあまり言わないのか、横断歩道がない場所で道路を横断したり、飲食店のテーブルが歩道にはみ出していたりして、どことなくゆるい雰囲気があります。
そのため、多くの人がイメージしているシンガポールとは異なった一面を持っており、混沌としたアジアを感じさせてくれる楽しいエリアでもあります。
近所には「オールドエアポートロード フードセンター 」や「ゲイラン・セライ・マーケット・アンド・フード・センター」などのフードコート(ホーカーセンター)があります。ここは美味しいものが庶民価格で食べられるのでぜひ試して見てください。近年はホーカーといえど衛生管理が厳しく行われていて、各店の衛生ランクがA〜Eの5段階にランク付け(Eは不合格なので実際にはA〜Dの4段階)されているそうです。お恥ずかしながら、私はそのような表示あることすら気が付きませんでした(汗)。
とはいえ、ホーカーは街の綺麗なレストランとは違うところもあります。日本人は特別に胃腸が弱いので、念のため海産物には注意をした方がいいと思います。特に一度当たると体が受け付けなくなる貝類は極力避けた方がいいですね。
また、この地区はローカルなレストランがたくさんあり、深夜3時くらいまでオープンしているので深夜便での到着であっても食事をすることができます。
◼️ゲイラン地区のホテル
シンガポールのホテルの宿泊料金はアジアの中でも特に高いことで有名です。
そこで近年宿泊料金の安いゲイラン地区に旅慣れた個人旅行者などが集まってくるようになりました。一人旅と思われる欧米系の女性なども頻繁に見かけます。また中国の観光客は大型バスで乗り付けているのを何度も見ていますので、タクシーでゲイランまで行ってもらうことも全く恥ずかしくないと思います。
地域柄、よく言えばカラフル、悪く言えば少々ケバケバしいホテルが目立ちます。特に有名なホテルは「フレグランスホテル」と「ホテル81」チェーンです。
この地区の共通した特徴としては「必要最低限の設備が整ったリーズナブルなホテル」ということです。これらのホテルはエクスペディアやBooking.comをはじめとするホテル予約サイトで申し込むことができ、クレジット決済もOKです。タイミングが良ければ1泊2名の宿泊で4,000円程度から泊まることができます。
これらのホテルでも最近は純粋な観光客の利用がとても多くなったことで、改装し落ち着ける雰囲気になっている部屋も増えてきているようです。
<注>フレグランスホテル=フラグランスホテル=Fragrance Hotelです。expediaやAgodaはフレグランス、GoogleやTripAdvisorはフラグランスと表記しています。このページでは便宜上フレグランスと表記します。
ただしこれらのホテルは必要最低限の設備になりますので、少しだけ贅沢をしたいのなら、アクイーンホテルグループの評判が良いようです。
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