【2019.07.05最終更新】※初回投稿2019.07.04
「航空券とホテルを別々に予約する手配旅行よりも、パッケージツアーの方が安い」は本当か?
台北やソウルなど、安近短のスケルトン型(観光なし)ツアーの広告を見ると、驚くほど安い価格で募集していますが、このツアーを利用する場合と、航空券+ホテルを自分で手配する場合とどちらが得なのか?また2人で行くのだけれど、部屋は1人1室にしたい場合はどうなのか?
今回は実際にJTBのツアーに申し込んで比較してみました。
<JTB海外ツアー>
下の旅行代金は以下の条件になっています。
旅行日:8月25日(日)〜27日(火)
旅行会社:JTB(WEB専用ツアー)
広告代金:33,800円/人
ホテル:ワンテルホテル指定
送迎:なし
観光:なし
旅行人数:2名
部屋数:1室(ツイン)
備考:海外旅行数回の友人と2名で旅行。チャイナエアライン成田午前発便を事前指定。
広告で33,800円のこのツアーは諸費用を入れると78,300円(1人あたり39,150円)となりました。
(利用者としては最初から39,150円と書いて欲しいところではあるのですが、燃油サーチャージなどの不確定要素があるため、やむを得ないことかもしれません。)
一方で、同じ条件で正規割引航空券を調べてみます。
正規割引航空券(PEX)単体ではプロモーション割引を入れて38,550円、2名で77,100円です。
次にホテルを調べてみます。
今回はパッケージツアーと同じJTBで調べてみました。
こちらはダブルベッドルームで朝食がついていますが、ONETEL(ワンテル=オネテルとも表記されている)は2泊で12,054円ですので、合計で89,154円になります。
つまり今回のパッケージツアーの場合、2名1室で申し込んだ場合はホテル代金分がお得になっていると考えていいと思います。
ただし、以下の点に注意が必要です。
・パッケージツアーと単独の航空券のキャンセル規定は異なる。
・正規割引航空券は購入時に予約クラス(=R.Nなどの券種ランク)が確定されているが、パッケージ旅行は申し込み時には予約クラスが確定していない。また状況によってはツアー用航空券は座席位置が後方のみしか選択できない可能性がある。(航空会社の上級会員を除く)
さて、次にパッケージツアーのオプションメニューを調べてみます。
◼️ホテル送迎を付ける
JTBのこのツアーでは桃園国際空港からホテルまで1,200円/人で送迎を付けることができます。これはMRT(鉄道)や空港リムジンにも匹敵する料金なので大変お得です。
ただし、以下の点を注意する必要があります。
・異なるホテルのツアー客が混乗するため、各ホテルを回っていく。
・入店や購入の義務はないが、お土産やさんに立ち寄ることが条件となる。(送迎条件に記載)そのため所要時間が長い。
・桃園空港でショッピングや食事をとる自由時間が制限される。
◼️部屋を1人1部屋に変更する
標準で2人1部屋ですが、1人1部屋をに変更するということは、理屈の上では1室を2泊分追加購入するということになります。
さて、パッケージツアーで1人1部屋にした場合を検証してみます。
あれ?諸費用を入れると78,300円が110,300円(1人あたり55,150円)と32,000円もアップされています。ワンテルが1泊あたり16,000円???
今回のパッケージツアーの結果では、1人1室はとても割高で、お得ではないということになりそうです。
今回の旅行内容では一般的に航空券と宿を別々に申し込むか、ダイナミックパッケージ型(航空券+ホテルの一括申し込み)を選ぶのが一般的かと思います。いずれにしても旅行会社が旅程を管理し責任をもつ「主催旅行」ではなく、申込者が日程を自身で管理し、責任を持つ「手配旅行」になります。(=欠航時は自分で航空会社と連絡をとることになります)
◼️今回私が選んだ方法
さて、今回の私の選択した申し込み方法ですが、「パッケージ旅行を2名1室」で申し込み、別途「ワンテルと同じ西門町のホテルをJTB海外ホテル予約で2泊分を予約する」ことにしました。
理由は以下のようなことです。
・トータル料金が一番安い
・台北市内の地理は理解しているので、送迎等は不要
・旅行としては主催旅行なので、万が一の欠航時などの旅程管理や変更は旅行代理店がしてくれる。
・航空券の予約ランクが低いことについては、仮に後方座席しか選べなかったとしても2人とも全く嫌ではない。(通路側だったらどこでもいい)
JTB 海外ホテル予約(台北西門町 ローズブティックホテル)
これで89,572円で1人1室の予約が取れました。
(パッケージツアーと異なったホテルを取ったのは、クチコミ情報によることと、2つのホテルは50mほどの距離にあり、利便性に問題ないと判断したからです)
尚、この方法を使った場合の注意点があります。
同じJTBで予約しているものの、対応窓口が違います。
つまり、ホテルの単独予約分については現地のツアー会社には管理責任はありませんし、この点だけはあらかじめ理解しておく必要があります。
全ての方にこの方法が当てはまるわけではないかと思いますが、ご参考になれば嬉しいです。
<スポンサーリンク>