ベトナム経由は独特のノービザ制度に注意
<2018.06.23更新>
2018年6月21日に予約をしようとした10月6日〜8日の3連休を含む成田発バンコク行きチケット。レガシー(フルサービス)キャリア、スカイチーム加盟のベトナム航空でのベトナムの経由便、正規割引のFIX航空券です。
航空会社正規割引の「FIX」というのもすごいですが、いかんせん航空運賃があり得ない11,000円ですからね(笑)。これで4回飛行機に乗れるということです。航空会社からしたら、他社の上級会員には絶対乗って欲しくないでしょうね。ラウンジ代だけで確実に赤字です(笑)。
現在のベトナム航空はSKYTRAXで4つ星に認定された航空会社で、スカイチームに加盟、最新機材のB787やA350-900を大量投入している快適な航空会社です。
上記は往路ハノイで2時間35分のトランジット、復路はホーチミン(SGN)で14時間20分のトランジット時間があるため、ホーチミン市内で1泊することができるスケジュールです。
この内容で往復航空券代が何と!驚異の11,000円、支払総額が30,000円を切るというもので、ベトナムが嫌いでなければ、これはかなり魅力な航空券と言えるのではないでしょうか。
しかし、結論から言いますと、のんびりしていたらあっという間に残席がなくなり、今回チケットを取ることができませんでした。(スクリーンショットを撮る暇があったらポチれよとツッコミされますよね(汗)。
で、残ったチケットは以下のようなスケジュールのものになりました。
こちらは自宅に戻ってPCで検索したスカイスキャナーのスクリーンショットです。
こちらのチケットも一見お得に見えますよね?場合によってハノイとホーチミンの両方の市内観光が楽しめると。
ところがベトナムのビザを持っていない一般の旅行者にとっては、地獄のチケットとなりかねないので注意が必要なのです。
似たような航空券にもかかわらず何故これが地獄のチケットなのか。
実はベトナムの独特なノービザ制度に理由があります。
ベトナムは日本のパスポートがあると、観光目的で15日間はのビザで入国できるのですが、一度入国してから30日以上経過しないと再入国できない(正確にはビザがないと入国できない)という厄介なルールがあるためです。
ですので、上記の場合1回はベトナムに入国し、観光や宿泊ができますが、もう一回は空港で野宿する羽目になるということです。
スカイチームの上級会員であれば、ベトナム航空のビジネスクラス用ラウンジが24時間オープンしていますので、ここで時間をつぶすという選択もあるかと思いますが、プライオリティパスではこの終日オープンのラウンジは使えません。
ハノイ(HAN)の空港では、そもそもプライオリティパスで使えるラウンジはありませんし、ホーチミン(SGN)にはオーキッドラウンジというがあるものの、営業時間がAM6時〜AM2時なので、深夜の時間帯4時間が営業していません。
この点をあらかじめ知識として持っていないと、非常に苦しい地獄のトランジットとなります。加えていかんせんホーチミンの空港は貧弱で、お店も旧態とした免税店くらい。時間をつぶすことができない空港なんです。
そのため片道が2時間35分のトランジットになっている航空券は超お得な航空券ですが、往路復路とも長時間のトランジットがある航空券は地獄の航空券となるわけです。
今私は後悔とともに、非常に悩んでいます。幸いスカイチームのなんちゃって上級会委員なのでベトナム航空の24時間ラウンジは使えるからです。でも9時間も無駄に異国のラウンジに閉じ籠るのも何だかなとも思ってみたり。
いずれにしてもベトナム航空はチケットのワンダーランドですので、時々面白いチケットを出してくれます。時間のあるときに、冷やかし半分でもいいので、覗いてみてはいかがでしょうか。
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スカイスキャナーの航空券検索のしやすさは抜群。検索のレスポンスが良いので私も航空券の相場のベンチマークにも使っています。9月7日の東京発9月10日現地発のチケットだけで900件以上のチケットが出てきました。スカイスキャナーはシンプルな航空券を探すときに特に便利だと思います。
さて、後日談ですが私は以下のチケットを取りました。
小さくて見づらいですが、要約するとこんな感じになります。
10月6日 羽田〜ハノイ 16時35分発 20時05分着(ハノイ市内泊)
10月7日 ハノイ〜バンコク 12時45分発 14時45分着(バンコク市内泊)
10月8日 バンコク〜ハノイ 19時30分発 21時10分着(空港内野宿)
10月9日 ハノイ〜成田 06時25分発 14時00分着
やはり、タッチの差で逃した魚は大きかったです。仕方なく地獄のチケットを買いました。これで復路ホーチミンのタンソンニャット空港内で9時間15分の空港内軟禁(笑)、野宿決定となりました。
いろいろ画策した結果、今回は割り切って、現在私が持っている「スカイチームエリートプラス」と「プライオリティパス会員」の利便性を検証する旅と自分を納得させたのです。
多少出発時刻が遅くなりますが、運賃の節約とJALの国際線サクララウンジが利用できる羽田空港発に変更、ハノイでは多少ゆっくり動けるよう午後発に変更しました。これでもバンコクに丸一日滞在できるのです。
問題は帰路のホーチミン、どうやって深夜の空港を過ごそうか考え、プライオリティパスのラウンジで時間を潰したあと、24時間営業のベトナム航空のラウンジで仮眠をするというプランをたててみました。
しかし、正直なところおすすめしません。多分きついです。
今回はエアトリ(旧DeNAトラベル)さんでとりました。
夜間に購入しましたが、翌日朝一でeチケットが送られてきましたので、レスポンスも上々でした。
また、eチケットはデータではなく必ず印刷して持っていくことが書かれていました。実際に東南アジア諸国ではモバイルやタブレットで帰国便のチケットを提示したにもかかわらず、入国拒否された例があることをアドバイスしていました。
確かに入国審査官の中には、なんでここまでしつこいんだろうと思うくらい航空券を見る人もいるので、印刷物がないと入国拒否されることは十分あり得ますね。
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